沖縄でテクニカルダイビングの始め方
テクニカルダイビングというのは、趣味で浅い海底にもぐって遊ぶレクレーション的ダイビングではなく、もっと危険で高度な技術を必要とするようなダイビングのことをいいます。例えば、すぐには海面に上がってこられないような洞窟の中をダイビングしたり、沈没した船内を探索したりするようなものをいいます、また、水深40メートルから100メートルくらいの深いところに潜っていったりしたりもします。
エモンズ(USS Emmons)ダイビング・沖縄最大の沈没船
このようなダイビングは、普通では味わえないような体験をすることができますが、事故などが発生する危険も多いため、かなり高度な潜水に関する知識・技能が要求されるでしょう。
そのためテクニカルダイビングをするには、かなりのトレーニングを積む必要があります。
実を言うと、ダイバーになるのに絶対に資格をとらなければいけないということはありません。自分で必要な器材などを揃えて勝手に海に潜ってもいいわけですが、しかし、何の知識も経験もない人がいきなり自力でダイビングを行うのは現実的ではないでしょう。
最悪の場合、上手く息ができずに死んでしまうかもしれません。そのため、実際はダイビングスクールなどに通って、インストラクターから指導を受け「Cカード」と呼ばれる認定証を受けるのがまずダイバーとしてのスタートになります。Cカードを取得するのはそんなに大変ではありません。講習を受ける必要がありますが、だいたい4〜5日程度で取得できますし、料金もダイビングスクールによって違いはありますが、5〜10万円程度で取ることができるでしょう。
しかし、このCカードを取得したからといって、もうテクニカルダイビングができるというわけではありません。
Cカードの取得は、ダイビングをするための最低限度の知識・技能を得たことを証明するだけのものですから、これを取得した後にいきなり洞窟探検にいったり、沈没船探査に行くのは自殺行為に等しいかもしれません。まずは浅い海などでレクレーション的なダイビングの経験をたくさん積むことが必要です。
そして、テクニカルダイビングを楽しみたいなら、ぜひテクニカルダイビング指導団体が実施しているトレーニングコースを受講するべきでしょう。日本には指導団体は10以上あり、それぞれの団体が独自のトレーニングコースを提供しています。それぞれのトレーニングコースを受けるには、色々と条件もあったりするので、事前によく確認することが必要です。ここで経験を積んでいけば、立派なテクニカルダイバーになれるでしょう。